発症リスク減 アルツハイマー予防に30分未満の昼寝が効く
検査料金2万円で将来認知症になるかが調べられる
アルツハイマー型認知症の原因が「アミロイドβ」だということが分かっている。40代ぐらいから徐々に脳内に蓄積し、20~25年かけて神経細胞を死滅させてしまう。
そのアミロイドβが脳内にどれくらい蓄積しているかを調べるのが、「MCIスクリーニング検査」と呼ばれるものだ。
MCIとは軽度認知障害といい、認知症の前段階。味覚が変わったり、車の運転が乱暴になるといった症状が出る。放置すると、5年程度で本格的な認知症を発症するとされる。
調べられる医療機関は都内に230カ所以上、神奈川県内にも50カ所以上がある。
「少量(10㏄)の血液を採取し、それを調べることで認知症の発症リスクを推定できます。専門機関で測定しますので、結果が出るまで2~3週間ほどかかります」(川崎市百合丘の「ふるたクリニック」)
料金は同クリニックの場合2万円(税別)。
また、アルツハイマー遺伝子を調べて、将来の発症リスクを調べるのが「APOE遺伝子検査」だ。こちらはアミロイドβの凝集や蓄積に関わるタンパク質を作り出す遺伝子を調べる方法で、ある遺伝子を持っている人は、持っていない人に比べて11・6倍もアルツハイマーになりやすくなる。やはり料金は2万円だ。
どちらも将来的な発症の有無を判定するものではなく、あくまでリスクを調べる検査だが、心配な人は試してみたい。