点滴が生ビールに見えて…宮路オサムさん闘病生活を振り返る

公開日: 更新日:

■病気になったことで歌のすごさを再認識

 それ以来、胃には十分注意していたのですが、30年前、殿さまキングス解散の危機に再び大きなストレスがかかり、「急性神経性胃潰瘍穿孔腹膜炎」になりました。胃に穴が開き、腹膜内に胃の内容物が漏れ出すという緊急事態です。大急ぎでお腹の中を大掃除する手術が行われ、胃の3分の1を切除しました。倒れたのはちょうど、女房の父親のお墓参りの最中でした。

 親戚が大勢いて、早急に対処してくれたので助かりましたが、もしも飛行機や新幹線に乗っていたら間に合わなかっただろうとのことでした。

 その後、殿さまキングスは解散となり、「これからどうやって女房を食わせていこう」と途方に暮れていた頃、別のレコード会社から声がかかり、再び歌い出しました。療養を含め約2年間のブランクがありました。すっかり痩せこけ、「熱唱のオサムちゃん」ではなくなっていましたが、「病み上がりのしおれた声がまた渋い」と評価されて、再びヒット曲に恵まれました。

 それで調子に乗っちゃったんですね。いつの間にか胃に穴が開いたことなど忘れてしまって、やめていたお酒が復活……食べずに飲むという悪い習慣で、毎晩ボトル1本を空けるようになってしまいました。ホテル泊のときはスタッフの部屋の冷蔵庫も空にするほどでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係