著者のコラム一覧
天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

コーヒーは年齢によってマイナス作用が強く表れるケースも

公開日: 更新日:

 年齢によっても、マイナスが大きくなってしまう場合があります。とくに高齢者では、70代の3%、80代の4%が心房細動を抱えていて、ベースに頻脈がある人はより発症しやすくなります。カフェインの摂取量が多いと頻脈を招き、それだけで心房細動を発症したり、心原性脳梗塞を起こす危険も十分に考えられます。年を取ったらコーヒーの飲み方に気を付けましょう。

■カフェインはコーヒー以外にもさまざまな飲食物に含まれている

 また、カフェインはコーヒー以外にも含まれていて、清涼飲料水、緑茶、ウーロン茶、栄養ドリンクといった日常でよく飲食する多くのものに入っています。風邪薬などの市販薬にもエフェドリンというカフェインの“親戚”といえる成分が含まれているので注意が必要です。濃いめのコーヒーのほかに、こうした飲食物や薬を飲むと、気づかないうちに二重でカフェインを摂取しているケースもありえます。

 とりわけ、基礎疾患に頻脈がある人、心房細動を抱えている人、甲状腺機能亢進症の人、過去に何らかの心血管疾患を患っている人は、カフェインの過剰摂取は避けるべきです。自分が日頃よく口にする飲食物や薬に含まれている成分をチェックしておくことをおすすめします。

【連載】上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主