コーヒーは年齢によってマイナス作用が強く表れるケースも
年齢によっても、マイナスが大きくなってしまう場合があります。とくに高齢者では、70代の3%、80代の4%が心房細動を抱えていて、ベースに頻脈がある人はより発症しやすくなります。カフェインの摂取量が多いと頻脈を招き、それだけで心房細動を発症したり、心原性脳梗塞を起こす危険も十分に考えられます。年を取ったらコーヒーの飲み方に気を付けましょう。
■カフェインはコーヒー以外にもさまざまな飲食物に含まれている
また、カフェインはコーヒー以外にも含まれていて、清涼飲料水、緑茶、ウーロン茶、栄養ドリンクといった日常でよく飲食する多くのものに入っています。風邪薬などの市販薬にもエフェドリンというカフェインの“親戚”といえる成分が含まれているので注意が必要です。濃いめのコーヒーのほかに、こうした飲食物や薬を飲むと、気づかないうちに二重でカフェインを摂取しているケースもありえます。
とりわけ、基礎疾患に頻脈がある人、心房細動を抱えている人、甲状腺機能亢進症の人、過去に何らかの心血管疾患を患っている人は、カフェインの過剰摂取は避けるべきです。自分が日頃よく口にする飲食物や薬に含まれている成分をチェックしておくことをおすすめします。