著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

医療費の透明化が医療サービスの過剰利用につながる可能性

公開日: 更新日:

 医療機関を受診して診察や検査を受けるとき、診察費や検査費などがあらかじめ分かっていたとしたら、医療サービスをどのように利用するでしょうか。

 費用が高ければ、必要最低限の検査や診察で十分と思う方もいらっしゃるかもしれませんし、想定よりも費用が安い場合、念のためにたくさんの検査を受けたいと思う方もおられるでしょう。

 日本は皆保険制度であり、一般的な診療において患者負担が高額になるケースはまれです。そのため、医療サービスにかかる費用の透明化が、社会全体の医療費にどのような影響を与えるのかについては不明でした。

 そんな中、医療サービスの費用をあらかじめ患者に明示することにより、医療費がどのように変化するのかを検討した研究論文が、健康に関する社会科学研究の専門誌2019年8月号に掲載されました。

 この研究では、2016年1月の第1週から3週にかけて日本の総合病院を受診した290人に対して、あらかじめ医療サービスの費用を明示して診療を行い、かかった医療費を2015年と2017年の同時期に受診した患者763人(費用の明示なし)と比較しています。なお、結果に影響を与えうる患者の年齢や性別、診断名、合併症の有無、自己負担割合などの因子で統計的に補正して解析しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した