著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

食物繊維を増やすと血糖・血圧・脂質を同時に改善できる

公開日: 更新日:

 私自身、糖尿病治療は血糖をコントロールするだけでは不十分で、血圧脂質もともに下げ、基準値範囲内を維持する必要があると考えています。糖尿病を放置すると進行する病気のひとつが動脈硬化ですが、数カ月の血糖コントロールを示すHbA1cだけが基準値範囲内であっても、血圧、脂質が悪いと、動脈硬化の進行を止められません。

■冬は積極的に食物繊維を取って

 以前もこの連載で紹介しましたが、私たちが糖尿病データマネジメント研究会と共同で行った「ABC Study JDDM49」は、血糖、血圧、脂質の1年間の変動を調べたものです。「ABC」の「A」はHbA1c(血糖)、「B」はBlood Pressure(血圧)、「C」はLDL―Cholesterol(脂質のひとつ、LDLコレステロール)のこと。血糖、血圧、脂質は、春から夏に近づくにつれガイドラインで定められている治療目標値への達成率が高くなり、冬に近づくにつれ達成率が低くなる。

 とはいえ、個別に数値を見ると、夏と冬で達成率に大きな差があるわけではありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発