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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

糖尿病の発症1年未満は膵臓がんの発症リスクが5倍高い

公開日: 更新日:

 糖尿病がきっかけで、がんが早期発見されるケースがあります。

 50代前半の男性は、昨年、糖尿病が分かりました。診断された当初は「これからずっと糖尿病と付き合っていかなければならないのか。食べたいものを食べられないのか」と落ち込んでいましたが、「早い段階で徹底した生活習慣改善をし、体重を減らせば、糖尿病は治る」と伝えると、がぜんやる気を出し、生活習慣改善に一生懸命取り組んでいました。

 その甲斐あって、身長170センチで70キロ半ばだった体重が、1年で10キロの減量に成功。「深夜のラーメンをやめる」「ご飯の大盛りをやめる」「食事では、まず野菜を先に食べる」「チャーハン+ラーメンや牛丼といった糖質中心のメニュー構成ではなく、タンパク質や食物繊維など、栄養素をバランスよく取れる定食にする」といった本人にとって無理のないダイエットにしたため、リバウンドの心配もない。しかも、ウオーキングや水泳など軽い運動をしながらのダイエットだったので、筋肉がつき、基礎代謝が上がって“太りにくい体”になりました。

 数値も劇的に変化。ヘモグロビンA1cは6台の標準値をずっと維持しており、「このままいけば、糖尿病の薬もやめられるかもしれない」と本人と話していたのです。

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