糖尿病の発症1年未満は膵臓がんの発症リスクが5倍高い
糖尿病がきっかけで、がんが早期発見されるケースがあります。
50代前半の男性は、昨年、糖尿病が分かりました。診断された当初は「これからずっと糖尿病と付き合っていかなければならないのか。食べたいものを食べられないのか」と落ち込んでいましたが、「早い段階で徹底した生活習慣改善をし、体重を減らせば、糖尿病は治る」と伝えると、がぜんやる気を出し、生活習慣改善に一生懸命取り組んでいました。
その甲斐あって、身長170センチで70キロ半ばだった体重が、1年で10キロの減量に成功。「深夜のラーメンをやめる」「ご飯の大盛りをやめる」「食事では、まず野菜を先に食べる」「チャーハン+ラーメンや牛丼といった糖質中心のメニュー構成ではなく、タンパク質や食物繊維など、栄養素をバランスよく取れる定食にする」といった本人にとって無理のないダイエットにしたため、リバウンドの心配もない。しかも、ウオーキングや水泳など軽い運動をしながらのダイエットだったので、筋肉がつき、基礎代謝が上がって“太りにくい体”になりました。
数値も劇的に変化。ヘモグロビンA1cは6台の標準値をずっと維持しており、「このままいけば、糖尿病の薬もやめられるかもしれない」と本人と話していたのです。