流行終息やイベント解禁日を推測「感染症数理モデル」とは
仕事はテレワークを強いられ、子供は学校に行けず、家庭内は不満だらけ。ストレス発散のためのジムや花見に行くのもはばかられる。一体いつになったらこんな生活から解放されるのか? そのカギを握るのが、「感染症数理モデル」だ。
「感染症がどのように伝播し、感染した人がどの程度の期間で発症し、重症化するのかといったプロセスを数式で記述する」ことをいい、これを活用することで、これまでは科学的根拠が十分でなかった感染症対策が、理論的な裏付けのもとに対策の立案や評価を行うことができるという。長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科の永田宏教授に聞いた。
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「新型コロナウイルスの拡大防止で注目を集めているのが、感染症数理モデルです。集団(一つの地域、都市、国など)のなかで、時間経過とともに、感染症がどのように広がっていくかを、数式で表現したものです。感染症の拡大を、どうやったら食い止められるかを考える上で役立ちます」
ただしモデル自体は、複雑な連立微分方程式で表されるため、今回は数式を使わず、エッセンスだけ、簡単に解説してもらった。