高熱を下げる解熱鎮痛薬の選び方 イブプロフェンはNGか

公開日: 更新日:

「一般的に使われる解熱鎮痛薬には大きく2種類があります。1つが『NSAIDs』(エヌセイズ)と呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬で、イブプロフェンやアスピリンがこちらに該当します。もう1つが『アセトアミノフェン』と呼ばれる解熱鎮痛薬で、カロナールが代表的です。両者の大きな違いは炎症を抑える作用があるかないかで、NSAIDsは抗炎症作用があり、アセトアミノフェンにはありません。まだ正確なことはわかっていませんが、この抗炎症作用が新型コロナウイルス感染症を悪化させるのではないかという意見が報告されているのです」

 アセトアミノフェンは脳の中枢神経や体温調節中枢に作用することで効果を出す。効果が穏やかで副作用も少ないため、小さな子供にも処方される。一方のNSAIDsは、体内で炎症、発熱、痛みを引き起こす「プロスタグランジン」という物質がつくられるのを抑えることで症状を改善する。プロスタグランジンは「シクロオキシゲナーゼ」(COX)という酵素によってつくられていることから、NSAIDsはCOXの働きを阻害して効果を発揮する。効き目が強く副作用も多いため、小さな子供には使われない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"