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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「健康で長生き」には必須のタンパク質 理想的な取り方は

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 一般的に夜はタンパク質を取れていても、朝や昼はタンパク質が不足している人が多いように思います。タンパク質が多い食品といえば、前述の豆腐や鶏肉のほか、納豆、高野豆腐、豆乳といった大豆・大豆加工食品、卵、牛乳、魚、赤身の肉があります。

 朝はご飯、味噌汁、漬物、昼はうどん・そばやご飯と簡単なおかず……といった食事メニューでは、タンパク質がほとんど摂取できていません。朝・昼の食事に納豆や豆腐、卵を加える。味噌汁に豆乳や牛乳を加えるのもいいでしょう。うどん・そばを食べるなら、鶏肉や卵、野菜類を加えて具だくさんにしてください。

 サバ缶やイワシ缶の水煮を常備しておき、味噌汁やうどんにこれらの缶詰や豆腐を入れるのもお勧めです。サバ缶、イワシ缶は塩分不使用のものにすれば、塩分の取りすぎも避けられます。卵や肉類でタンパク質摂取量を増やすと、脂質やコレステロール量の摂取も増えるので、できれば大豆・大豆加工食品を積極的に取ってタンパク質摂取量を増やすことをお勧めします。

 筋肉量減少・筋力低下を防ぐには、栄養面でタンパク質を補充するとともに、運動も必須。ラジオ体操、ストレッチ、ウオーキングなど、できる範囲のものを日常的に取り入れてください。

「歯磨きや洗顔の時にストレッチを20回する」「お湯を沸かしている時に爪先立ちをする」「夕食後はテレビを見ながら全身のストレッチをする」など、日常の動作に組み込むと、気負わずに体を動かすことが日課になると思います。

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