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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

食事や運動に加え「睡眠」も大事 寝不足は血糖値上昇の原因に

公開日: 更新日:

 糖尿病対策というと、食事運動が重要視されがちですが、睡眠も重要です。これは、国内外のさまざまな研究で証明されています。

 睡眠不足が続くと、空腹時血糖値が上昇し、インスリンの分泌能力が低下して糖尿病のリスクが上昇します。マウスを使った実験では、ノンレム睡眠より浅い眠りのレム睡眠が不足すると、ショ糖や脂質といった「太りやすい食べ物」の摂取量が増えたとの結果も出ています。

 以前も紹介しましたが、イギリスのロンドン大学キングス・カレッジの研究では、1時間長く寝るだけで385キロカロリーの糖分摂取が減らせるとの結果が出ました。韓国のソウル大学医学部の研究チームは、13万人を対象に調査を行い、睡眠時間が6時間未満の人はメタボリックシンドロームや生活習慣病のリスクが上昇し、睡眠時間7~8時間の人が糖尿病などのリスクが最も低いと発表しています。

 在宅勤務の時間が増えたり、時間差通勤が会社から推奨されるようになったり、働き方が大きく変わった人も多いでしょう。いっそのこと、睡眠を十分に取れる生活に変えてはいかがでしょうか?

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