ウイルス感染予防ではなぜ「乾燥」を避けることが重要なのか

公開日: 更新日:

■気道の防御機能にもマイナス

 ウイルスの宿主となるわれわれの側も、乾燥した環境では感染しやすい状態を招いてしまう。

 ウイルスは、われわれの口や鼻から入り込んで気道の粘膜に付着することで感染する。しかし、気道にはウイルスに対する防御機能がある。気道の内膜を覆う粘膜でウイルスをとらえ、繊毛の働きで咳や痰として体外に排出する。

「繊毛は乾燥に弱く、空気が乾燥する冬になると動きが鈍くなり、ウイルスを排出する働きも弱くなってしまいます。また、空気が乾燥すると喉に炎症を起こしやすくなり、ウイルスが侵入しやすくなってしまいます」(藤田氏)

 ウイルス側から見ても人間側から見ても、感染予防のためには乾燥対策が重要なのだ。

 暖房機器を使っていると、室内はますます乾燥しやすくなる。加湿器と換気を併用し、湿度50~60%を維持したい。また、濡らしたタオルや洗濯物を部屋の中に干すのも乾燥防止効果がある。手洗い、マスク、3密回避に加え、冬は乾燥を避けたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  3. 3

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  4. 4

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  5. 5

    【独自】江角マキコが名門校との"ドロ沼訴訟"に勝訴していた!「『江角は悪』の印象操作を感じた」と本人激白

  1. 6

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 7

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 8

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール