ウイルス感染予防ではなぜ「乾燥」を避けることが重要なのか

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 人体と同じように、ウイルスにも水分が含まれている。湿度が高い環境では、ウイルスが空気中の水分を取り込んで重くなるため、長時間にわたって空気中を漂うことができなくなる。感染者が咳やくしゃみをしたときも、遠くまで飛散することなくすぐに地面に落下して感染力が失われる。

「反対に湿度が低く乾燥した環境では、ウイルスに含まれる水分が蒸発して軽くなるため、長時間浮遊しやすくなります。その分、口や鼻から侵入する可能性が高くなり、感染力が強くなるのです」(藤田氏)

 新型コロナウイルスはまだわかっていない点も多いが、これまでに気温や湿度との関係について調べた研究がいくつか報告されている。米国メリーランド大のグループが、世界の50都市を対象に気温・湿度と新型コロナウイルスの流行の関係を分析したところ、平均気温が5~11度で湿度が低い地域に感染者が多く集中していたという。

 別の研究では、気温と湿度が低いという要因だけで感染の広がりをすべて説明できるわけではないとしているが、やはり乾燥はしっかり対策したほうがよさそうだ。

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