唾液腺<上>歯科医が指南 唾液分泌を促進させる水分補給法
そのようなときに「お茶」を常飲している人も多いと思うが、それは逆効果。ウーロン茶や緑茶などのお茶にはポリフェノールによる口臭抑制効果と、緊張を緩和するリラックス効果があり、一時的には非常に良い効果を発揮する。
しかし、いつも口の中がネバつくような慢性的に「安静時唾液流量」が不足している人には、お茶の常飲は勧められない。お茶にはカフェインやテオフィリンが含まれるため利尿作用が高く、尿量が増えて体内の水分が排出されるため、常に口の中が乾く状態になるからだ。また、お茶に含まれるポリフェノールには、唾液の分泌を抑制する作用があるという。十分な唾液量を確保するためには水分補給が欠かせないが、やはり水分補給には「水」がベスト。本田院長が勧める唾液分泌を促進させる主なポイントは次の3つだ。
①水分補給量は最低限1日1・2リットル
②1回量は200㏄程度③飲むタイミング
「朝、起床した直後に歯磨きを済ませたら、まず水を200㏄飲みましょう。それによって唾液分泌が促進され、朝食をスムーズに取ることができます。その後は食事と食事の間の空腹時に飲む。水分補給に適した飲み物としては、水、もしくは砂糖や炭酸を含まないスポーツドリンクをお勧めします」