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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

バイデン政権誕生により全米でマリフアナ合法化が実現する?

公開日: 更新日:

 民主党バイデン政権誕生に加え、上下院が民主多数になったアメリカでは、国としてのマリフアナ合法化への期待が大きく高まっています。

 アメリカでは50州のうち、11月の大統領選と同時に住民投票が行われたアリゾナ、ニュージャージーなど4州を含め15州で嗜好用マリフアナが合法とされ、35州で医療目的の使用が認められています。世論調査では成人の67%が完全合法化されるべきと答えていて、50年前にはわずか12%だったのに比べると時代の変化は明らかです。

 その最大の理由は医療での効果が次々に明らかになり、鎮痛剤としての医療大麻の使用で、社会問題となったオピオイド系麻薬による死者が減っているとみられること。

 抗生物質が効かないスーパー耐性菌への効果を示す研究結果も出されています。ハイにならない大麻からの抽出成分であるCBDオイルが、痛みやストレス、肌の炎症を鎮める効果があるとして広く使われるようになったこともイメージアップにつながっています。

 一方、マリフアナ所持で黒人が逮捕される割合が白人を大きく上回ったり、ほかの重犯罪に比べても刑期が長いなど、人種差別や刑事司法制度の問題を指摘する声も、昨年のブラック・ライブズ・マター運動の影響でより強まっています。

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