バイデン新政権のコロナ対策はパンデミックの米国を救えるか
今月20日、アメリカにバイデン新政権が誕生。いま彼に最も期待されているのは新型コロナウイルス対策ですが、いったい何がどう変わるのでしょうか。
1月中旬現在、アメリカではコロナ感染者の累計が2300万人、死者はまもなく40万人に迫ろうとしています。そしてクリスマス休暇で多くの人が移動したために、1日20万人以上が感染、約4000人が亡くなるというこれまでで最悪の状況を迎えています。
頼みの綱はワクチンですが、その接種も予定より大幅に遅れている状況で、まだ人口の3%しか接種を受けられていません。ワクチンが国から供給されても、その先のロジスティクスが十分でなく、州によって優先的に接種を受けられる条件が異なることもあって、情報が混乱。いわゆるボトルネック状態になってしまっているのが大きな理由です。
バイデン次期大統領はこうした対応をすべて州任せにしてきたトランプ政権を批判。就任以降の最初の100日間で延べ1億人にワクチンを接種するという野心的な計画を打ち出すと発言していましたが、そのために最も必要となるのは巨額の資金です。