視界に糸くずのようなゴミが見える…放っておいてもいい?

公開日: 更新日:

 一方、「病的」な原因であれば視力に影響しますから治療が必要です。考えられるのは、眼底出血や網膜に穴が開いてしまったり(網膜裂孔)、網膜が剥がれた状態(網膜剥離)です。原因である疾患を治療すれば飛蚊症の改善が期待できます。

 受診のタイミングは、どちらの原因であっても一般の方では見極めがつかないので、初めて飛蚊症を感じたときには必ず眼科での検査をおすすめします。たとえ、短時間にゴミが1個見えただけでも、数日間様子を見て、何度も現れるようなら受診しましょう。

「生理的」な原因と診断された後も、時々ゴミが見える場合は年に1回を目安に検査すると安心です。

 また、すでに数年前からゴミが見えている人も、「黒い点の数が増えた」「虫が大きく見えるようになった」といった症状の変化を感じたら、すぐに検査してください。新たな病気のサインである可能性があります。

 一般的に飛蚊症になりやすいのは近視の方といわれます。近視の場合、眼球の奥行きが長く伸びているので、硝子体が加齢で縮んだときに線維=ゴミを出しやすいのです。飛蚊症だけでなく、網膜も引っ張られているので、網膜剥離にもなりやすいといえます。近視の人の飛蚊症は、病気の兆候であることも少なくないので、とくに注意が必要です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?