白目の血管が切れて真っ赤に…深刻な病気でしょうか?
鏡を見たら白目が赤く染まっていた――。痛みやかゆみといった自覚症状がなくても、白目の血管が切れていることがある。病気の可能性はあるのか。
白目が急に真っ赤になる症状は、「結膜下出血」と呼ばれます。結膜下の小さい血管が破れて、白目部分が血で赤くなるのです。目の病気で起こるものには結膜炎があり、痛みや目やになどの症状を伴います。
ウイルス性や細菌性など種類はさまざま。最近では新型コロナウイルスによる結膜炎も起こると考えられています。
基礎疾患が原因で起こる場合もあります。高血圧で血圧が上がったタイミングや糖尿病による血管障害で血管が切れやすくなっているケースです。白血病の患者さんも出血しやすくなります。繰り返し白目が赤くなる場合は基礎疾患があるかもしれないため、内科の検査を受けることをおすすめします。
また、過去に心筋梗塞や脳梗塞を患って、血液をサラサラにする薬(抗血小板剤、抗凝固剤)を服用している人も、結膜下出血のリスクがあります。