子供がスポーツをしているなら…親が知っておきたい健康リスク
「そもそも摂取エネルギーが足りているのか? 足りていないところで運動をすると、無月経や骨粗しょう症のほか、体の成長に支障が出てきます。『成長曲線』を描いてみて、身長、体重が右肩上がりの曲線のカーブに沿っていない、体重が低下している、あるいは横ばいになっているようなら、食事の摂取エネルギーが足りているか、疑ってみるといい」
成長曲線とは身長と体重で描く曲線で、子供の体の成長の様子が分かる。
自動で成長曲線が記録されるアプリもあるので、利用するといい。
「食事の摂取エネルギーが少ない場合、基本の1日3食に加えて、補食でつなぐ。小中高によって持ち込みに制限があると思いますが、おにぎりを食べる、おにぎりの具材を肉などタンパク質にする、牛乳やチーズなどのカルシウムを取るなど、可能な範囲で工夫を」
成長期の栄養不足は、将来に影響を及ぼす。骨量は20歳前後でピークを迎え、それからは増えず、閉経以降、急激に減少する。骨が育つ時期に骨が十分に育っていないと、ピーク時の数値が普通より低くなり、早い段階で大腿骨骨折など骨粗しょう症による弊害が出てくる恐れがある。