大腸がんだった大島康徳さんは70歳で…高身長の人は生活改善を積極的に
ほかにどんなリスクがあるかというと、肥満がひとつ。実はメタボを促進させる生活習慣がよくなくて、欧米では肉食、特にハムやソーセージなどの加工肉がリスクになります。
衣笠さんも大の肉好きでワインと一緒に楽しんだそうです。
ただし、日本では、欧米ほど加工肉を食べないので、データとしては密接な関係がありません。加工肉好きの方が注意する程度でいいでしょう。
逆にいうと、メタボを改善する運動は、大腸がん予防としても効果的。ほかには、食物繊維や魚の摂取も有望で、カルシウムやコーヒーも効果的といわれます。
生活習慣とは関係ありませんが、意外なところでは大島さん(182センチ)のような高身長もリスクのひとつ。英国の中年女性130万人の追跡調査で、大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、腎臓がんなど10種類のがんで、高身長ほど高リスクに。
国立がん研究センターの疫学研究でも同様の結果が出ています。男性は、身長168センチ以上のグループは、160センチ未満よりがん全体の死亡リスクが17%高い。身長が5センチ高くなるごとに4%リスクが増しています。
生活習慣は身長よりはるかに大きな影響があり、改善が可能です。身長が高い人は、身長のリスクを気にするより、生活習慣の改善に力を入れるといいでしょう。