著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

だいたひかるさんは順調 がんと不妊治療を両立させる女性のプランは3つ

公開日: 更新日:

 晩婚化が進んでいるだけに、参考になるかもしれません。お笑いタレントのだいたひかるさん(46)は乳がんの治療を中断して不妊治療で子供を授かり、赤ちゃんが順調に成長していることをブログで報告。9週目の妊娠検査についてこう記しています。

「お陰様で、2センチに成長して…心拍も鯉の口みたいにパクパク動いていました」

 赤ちゃんの成長が順調なのは何よりです。

 ブログなどによると、だいたさんは2013年に結婚し、その翌年から不妊治療をスタート。当時は「1、2カ月病院にかかれば、子供が出来ると思っていた」そうですが、16年に乳がんの発覚で不妊治療を中断。右の乳房を全摘したものの、19年に再発し、放射線治療を受けています。

 その後は、抗がん剤やホルモン治療などを受けられたようですが、昨年10月に中断。今年5月には、40歳のときに凍結していた受精卵を子宮に移植して妊娠に至ったそうです。

 男性も女性も結婚年齢が上昇。30代、40代での結婚は珍しくありません。皮肉なことに、その年代は乳がんや子宮がんが発症しやすいことも分かっていますから、妊娠を希望される夫婦にとっては、がんの治療と妊娠の両立が大きなテーマ。だいたさんのような対応が必要になることがあるのです。

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