著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学 家政学部准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

アサリのうまみ成分コハク酸にはがん抑制や新陳代謝促進効果も

公開日: 更新日:

 アサリといえば3~6月の潮干狩りシーズンの獲物というイメージがありますが、秋も旬の時季のひとつ。冬以外は産卵を行い、特に春と秋の産卵前に採れるアサリはうま味成分であるグリコーゲンやコハク酸がたっぷり含まれています。

 そんなアサリには貧血予防のために必要な鉄分やビタミンB12、味覚障害予防や免疫力アップのための亜鉛が多く含まれています。さらに注目したい栄養素がコハク酸です。

 うま味成分であるコハク酸は、それ以外にもエネルギーの産生にも深く関わっているうえ、さまざまな健康効果も報告されています。ラットを使った実験では、がんの増殖抑制にコハク酸が有効であることが明らかになっていますし、肌の保湿や新陳代謝にも効果があることが報告され、医薬品への応用の可能性や化粧品利用に一役買っています。最新の研究では、動物実験ですがコハク酸を食べているマウスは太りにくく、糖尿病にもなりにくいという報告から、コハク酸摂取による脂肪の燃焼促進効果があることも分かってきました。

 アサリに含まれるコハク酸は個体の大きさによって違いますが、採れたてのアサリはコハク酸が100グラム中63ミリグラムなのに対して、パック詰めは98ミリグラムに増え、夏季は特に増加量が多いという報告があります。これは海から離れ、酸欠状態になったアサリが代わりに体内のエネルギーのもとであるグリコーゲンを分解し、コハク酸を作って生き続けようとするため。酸素にさらされた時間がたつほどコハク酸はどんどん増えていくのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    趣里「大空港」視聴率好調も評価は伸び悩み…父・水谷豊「相棒」後継への期待と“日本的な弱点”

  2. 2

    2026年夏の甲子園は「不作」を通り越して“凶作”…プロスカウトが指摘する異変の原因

  3. 3

    ヤンキースの「横浜・織田翔希獲得プラン」をスッパ抜く! キーマンに挙がる“日本人実業家”の名前

  4. 4

    夏の甲子園投手 プロ注目の4人をスカウト「ガチ評価」最注目の横浜・織田翔希には“意見”割れる

  5. 5

    スマスロ『L戦国乙女5』は前評判での「覇権台」が裏目に…ユーザーの厳しい意見に今後のホールの対応は?

  1. 6

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 7

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  3. 8

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  4. 9

    働かない高市首相がお盆休み満喫…4日間「終日公邸」おこもり、いよいよ剥がれる“鉄の女”のメッキ

  5. 10

    消費税政局なんてありゃしない 誰も高市早苗を引きずり降ろせない歯がゆさと暗澹