著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【桜】塩漬けで鎮静作用や快眠効果あり 花エキスは糖化を防ぐ

公開日: 更新日:

 関東以西ではお花見の時季は少し過ぎてしまいましたが、今年も桜のお菓子やパッケージが目立ちました。桜は春を感じるにふさわしい日本を代表する花です。その名の由来は、「古事記」「日本書紀」に登場する桜の精、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)からといわれています。木花咲耶姫は富士山頂上から桜の種をまいて花を咲かせたと記されていることからも、姫の名前から「さくや」をとり「桜」になったと伝えられています。

 そんな桜は、見るだけではなく食べると健康に良いことがたくさんあります。公園などに咲いている桜の花をそのまま食べても害はないといわれていますが、一般的に食用に使われるのは八重桜。これは色が濃くて見栄えが良いので、色彩を大切にする日本食としての利用があったためです。

 桜の葉の場合は、大島桜が食用で使われることが多いようです。また、近年、全国で見られる代表的な八重桜のひとつである「関山」から、世界で初めて花びらから桜の花エキスを抽出することに成功し、食品やサプリメント、化粧品など幅広く利用されています。

 食事から取った余分な糖質が体内のタンパク質や脂質などと結びつき、老化促進物質であるAGEs(糖化最終生成物)を作り出す糖化が起こると、肌のシワ、くすみ、シミだけでなく、多くの病気の原因となるのですが、桜のエキスはこの糖化を防ぐことがさまざまな研究からわかっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  2. 2

    江藤拓農水相が石破政権の最初の更迭大臣に?「隅々まで読んだ」はずの食糧法めぐり“逆ギレ誤答弁”連発

  3. 3

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  4. 4

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  5. 5

    みのもんたさんが自身のスキャンダルで見せた“類まれな対応力”…明石家さんま、石田純一との共通点

  1. 6

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 8

    日本代表FW古橋亨梧の新天地は仏1部レンヌに!それでも森保ジャパン復帰が絶望的なワケ

  4. 9

    維新は予算案賛成で万々歳のはずが…ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過の自民はニンマリ?

  5. 10

    松坂桃李「御上先生」第7話2ケタでV字回復へ 詩森ろばの“考えさせる脚本・演出”はTBS日曜劇場からの挑戦状