コロナ禍で薬の長期処方が増加 高齢者の「ポリファーマシー」には要注意

公開日: 更新日:

 通常であれば、担当医が定期的な診察で患者が抱えている疾患の状態を確認したうえで、適切な薬が処方される。

 検査の結果や病状の変化によっては、薬を変更したり、種類や数を減らすなどの調整も行われる。

「しかし、長期処方が増えると、担当医が患者さんを直接診る機会が減ってしまいます。そのため、いまの状態であれば必要のない薬をそのままずっと飲み続け、健康を損なうリスクがあるのです。また、複数の医療機関を受診されている患者さんの場合、同じ作用の薬が重複して処方され、過剰摂取になって健康被害につながってしまう可能性もあります。飲み合わせが不適切な複数の薬を服用して効きすぎたり、逆に効果が薄れて基礎疾患を悪化させてしまうケースも考えられます。高齢になると、薬を代謝して体外に排出する肝臓の機能が衰えるため、体内に薬が長時間とどまって副作用が表れるリスクも高くなるので、より注意が必要です」

■薬の管理ができなくなって…

 対面診療では、医師が適切な薬を正しくきちんと飲んでいるかをチェックして、服薬指導も実施する。しかし、そうした機会が少なくなると、薬の管理を患者自身に任せることになる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?