新型コロナ第6波前だからこそ口腔ケアはしっかりやりたい 中高年はとくに必要
「リモート生活でいつでも食べられることが原因のひとつでしょう。それも、口にするのはポテトチップスやチョコなど糖質系が多い。口の中に絶え間なく糖質が入っていれば虫歯になるリスクは当然、高くなります。しかも、その場合は飲み物も一緒に取ります。糖質たっぷりのジュースやコーヒーはもちろん、水やお茶であっても四六時中飲むと唾液が出にくくなり、虫歯リスクが高まります」
唾液は口の中をうるおすだけでなく、口内の細菌やカビの増殖を抑えるなど口腔内トラブルから守る働きがある。
「具体的には食事や歯垢で酸性に傾いた口腔内を中和したり、歯の表面を再石灰化して修復したり、でんぷんを分解して消化しやすくしたり、粘膜の保護や修復をしたりします。唾液量が減ると中高年はすぐに口臭、虫歯、歯周病の症状として表れます。口腔内のカンジダ菌が増え、口角炎になる人もいます」
とはいえ、新型コロナ禍前に通っていた職場近くの都心の歯科医院は感染が怖いから自宅近くの医院に変える、というのもいい考えとはいえない。
「長く通った歯科医院は患者さんの生活スタイルを知っていて、歯磨きの癖やどんな口腔内トラブルになりやすいかをわかっています。なのに、歯のケアがより重要な年齢になって主治医を代えるのは得策ではありません」