大根・青じそ・すだちで「気」を巡らせ頭痛を改善する
中医学において頭痛は3つのタイプがあります。
まず「気巡り不良頭痛」。ストレスや緊張により、気の流れが滞ることによって起こる頭痛です。チクチクとした痛みで、ストレスがかかるとてきめんに痛みがひどくなるという特徴があります。また、イライラする、目の奥が痛い、ガスやげっぷが多いといったトラブルも見られがちです。
改善のためには、気を巡らせる作用のある食材を取り入れましょう。大根、青じそ、三つ葉、パセリ、ハーブ類、ゆずやすだちなどの香酸かんきつがおすすめです。
2つ目の「血巡り不良頭痛」は、長時間のデスクワークや冷房が効きすぎた部屋に長時間いたりすることで、血の巡りが悪くなって起きる頭痛です。頭がガンガンと割れるように痛み、同じ場所が痛むといった特徴があります。また、日中より夜間に悪化しがち。肩や首のこりもひどく、関節痛や冷えといった症状も見られます。このタイプは血行を促進する食材を取り入れることが大切です。黒豆、タマネギ、ピーマン、サバ、サンマ、アジが改善に役立ちます。また、手軽に取り入れるならザーサイがおすすめです。
血の不足も頭痛の原因になります。3つ目の「血不足頭痛」は、血が足りないために栄養が不足して引き起こされる頭痛です。激しく痛むというより、比較的穏やかなシクシクとした痛みで、痛みが断続的、疲れると悪化するといった特徴があります。また、疲れ目、睡眠が浅い、手足がしびれるといったトラブルも起こります。
改善には、血を増やすニンジン、小松菜、カツオ、イカなどを取り入れましょう。レーズン、プルーン、クコの実は造血効果大なので、おやつにどうぞ。飲みものは赤ワインがおすすめです。
■気巡り不良頭痛改善薬膳レシピ
香り大根
気の巡りをよくする大根、青じそ、すだちの組み合わせで痛みを撃退。香り効果でおでん大根が上品な味わいに。
【材料】2人分
●おでん大根 2個
●青じそ 8枚
●すだち 適量
【作り方】
おでん、大根を盛り、千切りにした青じそをのせ、すだちを搾る。