「片頭痛」はなぜ薬を飲んでも良くならないのか? 専門医に聞いた
「頭痛専門医は一般的に『国際頭痛分類』の診断基準にのっとって片頭痛を診断しますが、専門医以外になると、必ずしもそうではないのが現状です」
よくあるのが、片頭痛の過小評価だ。
受診時には片頭痛の症状のピークを過ぎているため、患者さんがつらさを訴えても、「大した頭痛じゃない」「ある程度薬が効いているなら、それでいいでしょ」となってしまう。
激しい頭痛が生じている段階で受診しても、画像診断でくも膜下出血や脳腫瘍といった二次性頭痛が否定されると、「ただの頭痛でよかった」となり、やはり過小評価につながりがちだ。
■誤診されているケースも
緊張型頭痛と間違えられて診断されることも。
緊張型頭痛は、長時間のパソコン作業やデスクワークで、首や肩の筋肉が緊張して血流不良で起こる。
「肩凝りがあると伝えると、『肩凝り=緊張型頭痛』と診断する医師が、専門医以外では多い。実は片頭痛だったり、片頭痛と緊張型頭痛を合併している患者さんはたくさんいます」