【エビ】魚介類の中で最も体を温める効果が高く冷えを改善
年々、冬の寒さが身に染みる……。一段と気温が下がるこの時季、冷えが気になる方も多いのではないでしょうか。
年齢を重ねると、体が熱をつくる働きが衰え、さらに筋肉が減ることで熱を防御する作用が低下します。また、体温調節機能もうまく働かなくなってくるため、体温が下がると元に戻りづらいことから、シニアは全身が冷えやすくなるのです。
冷えは万病のもとといいますが、中医学においても、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなったり、疲労の原因になるとしています。そして、血液の循環が悪くなることで頭痛、肩凝り、生理痛など「痛み」に関する症状もひどくなりがちです。
さらに、中医学で老化をつかさどる「腎」は冷えに弱い臓器で、冬は最もその働きが低下します。つまり、冬は一年で一番、老化が進みやすい季節なのです。冷えを解消して、体を温めることはシニアの健やかな体づくりにとって、とても重要なのです。
冷えを解消するためには、体を温める食材選びが大切です。中医学において、すべての食材は、①体を温める「温熱性」、②体を冷やす「寒涼性」、③どちらでもない「平性」に分けられるとしています。冬はとにかく温熱性の食材をしっかり取って、体を温めること。いわば「食べる暖房食材」を積極的に取り入れましょう。