“真夏バテ”を防ぐポイントは「冷房」「糖質」「水分」にあり
糖質をエネルギー源に変えるならビタミンB1が不可欠。疲労対策には、筋肉の原料のタンパク質も摂取しなくてはならない。
「そうめんに豚キムチをプラスするのはどうでしょう? 豚肉には脂質、タンパク質が豊富で、ビタミンB1もたくさん含まれています。キムチにはニンニクが入っており、これにはビタミンB1の吸収を良くするアリシンが含まれています。アリシンはニラや玉ネギにも多いので、炒めるときに加えてもいいですね。また、キムチは発酵食品で、この発酵によってビタミンB群が大量に増えて栄養価が増しています」
要は、糖質の料理1品で済まさない。ワンプレートであれ小鉢を並べるのであれ、色とりどりの食材がそろったカラフルな食卓にすれば、自然とさまざまな栄養素を摂取できる。
■糖分入りの飲料は糖尿病リスクを上げる
最後に、水分不足対策だ。
「水分不足対策は熱中症を回避するためにも、今の季節から念頭におきたい必須事項です。水分摂取はこまめにすることが基本。一度にがぶ飲みしても体内に吸収されません。また、スポーツ飲料は、屋外でスポーツをした時以外は特に必要とせず、通常の生活では水やお茶で十分です。糖分入りの飲料は、糖尿病のリスクを上げるのでNG。ビールも排尿を促すので、水分不足対策にはなりません」