夜ぐっすり眠りたい人に…ティッシュに数滴のアロマオイル
夜、ぐっすり眠れない。疲れ気味……。そんな人は、植物から採取した精油、アロマオイルを生活に取り入れてみてはどうだろう。
「看護師や助産師を目指す学生たちが、ボランティアで産後のお母さんや患者さんにアロマオイルを使ったトリートメントを行うことがあるのですが、『やってもらって眠くなった』という声が非常に多い。実施する側も、その最中に眠くなることもあるんです」
こう話すのは、アロマテラピーに関する研究を行う東京医療保健大学看護学部の朝澤恭子准教授だ。近年、アロマテラピーは補完・代替医療の有望な治療法として注目を集めている。朝澤准教授によれば、アロマテラピーに関する論文は増加傾向にあり、また、東北地方の30.2%の分娩取り扱い医療施設がメディカルアロマテラピーを導入しているとの報告がある。
「特に緩和ケア領域での利用が非常に高く、ホスピス・緩和ケア病棟の半数以上が導入していると報告があります」(朝澤准教授=以下同)
メディカルアロマテラピーとは、入浴や部分浴、トリートメントで、薬理効果を持つ精油を皮膚から吸収させ、不調改善に役立てること。一般的なアロマテラピーが主にリラックス目的であるのに対し、代替医療の一つとして取り入れられているのがメディカルアロマテラピーになる。