「上の血圧」と「下の血圧」の差が大きいのは何が問題なのか
【Q】会社の健康診断の結果を眺めていて、ここ数年「上の血圧」と「下の血圧」の差が大きくなっているのに気づきました。問題があるのでしょうか?
【A】血圧とは、心臓から送り出された血流が血管の内側の壁を押す力のことを言います。
血圧を決める主な要因は、心臓が1回の拍動で全身に送り出す血液量(心拍出量)や血管のしなやかさ(弾力性)、血液が血管に流れ込む際の末梢血管の抵抗力(血管抵抗)、血液の粘度などが考えられます。
そのほかに腎臓や神経などの働きも血圧の調節に関係していることがわかっています。
例えば腎臓の働きが悪くなると、血圧をうまく調整できずに、高血圧になる場合があります。
また、食塩の摂取量も血圧に大きく影響していることがわかっています。食塩の過剰摂取が血圧上昇と関連することは、皆さんご存じだと思います。とくに食塩に敏感に反応する人は少量の食塩摂取でも血圧が上がります。