「何か変…」が低血糖のサイン 対策が遅れれば認知機能低下のリスク

公開日: 更新日:

「ある患者さんで、『昼食前に頭痛がする。昼食を食べたら治る』とおっしゃる方がいました。24時間持続して血糖値を測定する持続血糖測定器を装着してもらったところ、昼食前に軽い低血糖を起こしていました。聞くと、その方は午前中に畑仕事をしており、季節的にいつもより仕事量が多く、それで低血糖を起こしていたのです。ご本人は熱中症だと思っていたようでした」

あの症状は実は低血糖だった」と自覚できれば、食事時間や食事量の調整で対応できる。「何か変だと感じたら補食を」と前述したが、「何か変」というサインを見逃している人もいるので、ちょっとでも体調不良があれば、糖尿病でかかっている医師に相談する。

「もうひとつの手段としては、持続血糖測定器の装着です。血糖の変動が一目瞭然で、そのときの行動を振り返ることで、低血糖を起こしやすい行動パターンをチェックできます。行動変容のきっかけにもなります」

 持続血糖測定器は3種類あり、1型糖尿病か2型糖尿病か、2型糖尿病ならどんな治療か、によって、保険適用で使える機種が異なる。機種によっては、低血糖を起こすとアラームが鳴るものもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル