正月明けに寝苦しさや寝起き後の疲れが…夜間低血糖を疑え

公開日: 更新日:

 年末年始ゆっくり休んだはずなのに寝苦しく、歯ぎしりがひどく、寝汗をかいて眠りが浅く、悪夢ばかり見る。朝起きると疲労感があり、頭痛肩こりがひどい。そんな人は「夜間低血糖」を疑った方がいいかもしれない。夜間低血糖は心臓突然死や骨折などのリスクを高めることもわかっている。「北品川藤クリニック」(東京・品川区)の石原藤樹院長に聞いた。

「低血糖とは、血糖値が正常範囲以下にまで下がった状態のことを言います。自律神経および中枢神経の機能異常を来し、発汗、不安、動悸、頻脈、手指のふるえや頭痛、視力障害、凝視、空腹感、引き込まれるような異常な眠気、重症で見られる痙攣、昏睡状態などの症状が表れます。眠りが浅い、夜中に目が覚める、悪夢を見る、というのは夜間低血糖の症状のひとつです。下がり過ぎた血糖値を上げようとしてストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールやアドレナリンなどが一斉に分泌され、交感神経が優位になることで起こります。その結果、悪夢や寝汗、歯ぎしり、筋肉のこわばりが増えて、朝起きたときに頭痛や肩こり、疲労感が残ってしまうというわけです」


 夜間低血糖を起こしている人は起床時の血糖値が高くなる。「200ml/㎗以上」という人も珍しくない。下がり過ぎた血糖の反動として血糖を上げるホルモンが大量に分泌され肝臓でのグリコーゲンの分解や糖新生が促進されてしまうからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続