著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

目の前の難聴者は今「聞く」状態か、それとも「聴く」状態か

公開日: 更新日:

 耳の不自由さについて、若い人にとっては関係のないことのように思えるかもしれません。ですがこれからの超高齢社会、耳が聞こえづらい人との接触や関わりは増えていくでしょう。

 それを考えれば、現在は、聞こえになんの問題がない人にとっても、他人事では済まされなくなるのではないでしょうか?

 そのためにも、聞こえの不自由な人の立場に立った接し方を考えることは重要だと考えます。

 たとえば耳が遠い相手に対し、耳元で大きな声を出せば良いと単純に考えていませんか? 実は難聴には小さな音が聞こえない一方で、大きすぎる音には逆に敏感になり過ぎて不快になる、聴覚の補充現象という特徴があります。

 また、音としては聞き取れるのに、言葉の聞き分けが難しく、時に会話の内容が理解できない状態になるという言葉の明瞭度の低下も起こります。

 かつての志村けんさんのコントみたいに、言葉の意味を取り違えてしまったり、臆測で話してしまうことでトンチンカンなやりとりになってしまいかねないのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  3. 3

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  4. 4

    回復しない日本人の海外旅行…出入国数はGWもふるわず、コロナ禍前の半分に

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    「リースバック」で騙される高齢者続出の深刻…家を追い出されるケースも

  2. 7

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 8

    田中圭にくすぶり続ける「離婚危機」の噂…妻さくらの“監視下”で6月も舞台にドラマと主演が続くが

  4. 9

    千葉工大が近大を抑えて全国トップに 「志願者数増加」人気大学ランキング50

  5. 10

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由