一人暮らしだけど一人じゃない 愛する猫と最期まで過ごしたい
「それはお友達に言われたの?」(私)
「そうです。5日くらい前で、A病院まで今日は電車で行ったけどさ、今までは自転車で行ってました」(患者)
「すごいですね。食事はどう? 自分で用意して?」(私)
「はい、半分しか食べられてないけど」(患者)
余命を宣告されてもなお、こうして気丈にお話しする患者さんの願いは、ただひとつ。大好きな家族である、愛する猫たちに見守られながら自宅で最期を迎えたいということでした。
「安心してください。人生最後までお家で過ごすことができますから」
そんな私の言葉に対し、浮かべられた安堵の表情が非常に印象的でした。