【エスカルゴ】脂肪肝の予防に最適な「ベタイン」が豊富
エスカルゴは、フランスの郷土料理でもある食用のカタツムリのこと。ブドウの葉を餌としていたことから、シャンパーニュ、ブルゴーニュといったワインの産地で古くから飼育され親しまれてきました。日本ではそれほど馴染みがなかったのですが、近年はファミリーレストランなどでも見かける機会が増えてきていますし、繁殖が難しいといわれていたものの、三重県の松阪市で味と大きさともに最高級とされるヘリックスポマティアの養殖に成功しています。
最も美味とされるのは、休眠して膜を殻に張っている越冬の時期とされ、まさに今が旬のはしりになります。
そんなエスカルゴに含まれる栄養素に、うまみ成分のひとつであるベタインがあります。肝臓へ脂肪が沈着するのを防ぎ、脂肪の排出を促進する作用があることがわかっているので、脂肪肝の予防に最適な栄養素といえるでしょう。また、アルコールによる肝臓への損傷を妨げる効果がラットを使った実験でもわかっています。さらには、抗酸化作用についての研究もなされています。
ベタインに加え、鶏肉に多く含まれるカルノシン、ナッツ類や油脂類、魚介類などに多く含まれるビタミンEの組み合わせで、肝臓、心臓、脳を調べたところ、肝臓での抗酸化作用が強く出たことがわかりました。つまり、肝臓のアンチエイジングのためには、一緒に鶏肉やナッツを取るとよいかもしれません。肝硬変や肝炎、肝がんへの進行を抑制する効果も期待されているそうなので、肝臓のアンチエイジングにはうってつけでしょう。