著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【サクラエビ】葉酸、DHA、EPAが豊富で妊婦にもおすすめ

公開日: 更新日:

 サクラエビの旬は、産卵前の4~6月と産卵後の10~12月。静岡県の特産品にもなっている食材です。刺し身として生で食べられるほか、乾燥させて干しエビとしてもよく利用されます。いわゆる小エビ類をまとめてサクラエビと呼ぶことがありますが、本物のサクラエビは静岡県で取れる1種類のみ。サクラエビと見た目が似ているアキアミやオキアミなどが使われていることがほとんどです。

 そんなサクラエビは、丸ごと食べられる利点からカルシウムがとにかく豊富です。100グラム当たりの量で比較すると、乾燥サクラエビには牛乳の約20倍ものカルシウムが含まれています。1食当たり(大さじ2)約5グラムだとしても、それだけで牛乳100ミリリットルと同じくらいのカルシウムが摂取できる計算になります。また、殻にはキチンやキトサンと呼ばれる、脂肪やコレステロールを吸収しづらくしてくれる栄養素も含まれています。肥満脂質異常症、高血圧などの生活習慣病に役立つ報告もあります。

 さらに、がんや生活習慣病の原因物質である活性酸素を取り除いてくれる働きがあるアスタキサンチンも豊富です。現在までさまざまな研究がなされており、運動によって誘発される疲労、特に筋組織における疲労を回復してくれること、紫外線が原因となってシミやしわが引き起こされる光老化を予防してくれること、悪玉コレステロールの沈着によって起こる動脈硬化の予防、脂肪肝の予防、免疫力の強化にも役立つことがわかっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード