新型コロナに感染したら3~6カ月は「血栓症」に注意すべし

公開日: 更新日:

 血栓症を予防するためには、「運動」と「水分摂取」が大切だという。

「体を動かすことは、血管を拡張させ血流を増加させるので、血栓の形成を防ぐことにつながります。とりわけ、深部静脈血栓症で血栓が生じるのはふくらはぎが多いので、ふくらはぎを動かす適度な運動が望ましいといえます。感染中に体を動かせる状態であれば、室内を歩き回り、スクワットやストレッチを行うといいでしょう。発熱などで体を動かせないときは、寝転がったり腰掛けたまま足の甲を伸ばしたり、爪先を上げる動作を20回程度こまめに繰り返すと効果的です」

 同時に、水分をこまめに補給する。発熱などによって体内の水分が不足して脱水状態になると血液量が減って血液の粘度が上がる。すると、血流が悪化して血液が固まり、血栓ができやすくなる。

 たとえ喉の渇きを感じていなくても、2時間ごとにコップ1杯程度、200~300㏄の水分を摂取したい。

「血栓は足の静脈や肺動脈だけでなく、心臓につながる冠動脈や脳の血管にも生じるケースがあります。新型コロナに感染後、足のむくみ、皮下出血、胸痛、息切れ、頭痛、麻痺といった症状があるようなら、すぐに医療機関で診察を受けるべきです」

 新型コロナ感染症は軽症でも、軽く考えていると血栓症で命を落とす危険がある。あらためて気をつけたい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造