新型コロナに感染したら3~6カ月は「血栓症」に注意すべし

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 血栓症を予防するためには、「運動」と「水分摂取」が大切だという。

「体を動かすことは、血管を拡張させ血流を増加させるので、血栓の形成を防ぐことにつながります。とりわけ、深部静脈血栓症で血栓が生じるのはふくらはぎが多いので、ふくらはぎを動かす適度な運動が望ましいといえます。感染中に体を動かせる状態であれば、室内を歩き回り、スクワットやストレッチを行うといいでしょう。発熱などで体を動かせないときは、寝転がったり腰掛けたまま足の甲を伸ばしたり、爪先を上げる動作を20回程度こまめに繰り返すと効果的です」

 同時に、水分をこまめに補給する。発熱などによって体内の水分が不足して脱水状態になると血液量が減って血液の粘度が上がる。すると、血流が悪化して血液が固まり、血栓ができやすくなる。

 たとえ喉の渇きを感じていなくても、2時間ごとにコップ1杯程度、200~300㏄の水分を摂取したい。

「血栓は足の静脈や肺動脈だけでなく、心臓につながる冠動脈や脳の血管にも生じるケースがあります。新型コロナに感染後、足のむくみ、皮下出血、胸痛、息切れ、頭痛、麻痺といった症状があるようなら、すぐに医療機関で診察を受けるべきです」

 新型コロナ感染症は軽症でも、軽く考えていると血栓症で命を落とす危険がある。あらためて気をつけたい。

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