脱毛したいと思ったら…安全に受けるために知っておきたいポイント
消費生活センターには皮膚障害ややけどなどの危害情報についても寄せられているが……。
「毛だけじゃなく肌にも熱が伝わるため、赤みが出たり、ひりひりしたりということは、程度の差はあれ、だれにでも起こります。ただ、1、2日くらいで赤みやひりひりは消える。レーザー照射によって毛穴が開き、そこから雑菌が入ってニキビのようなものができる毛嚢炎も、特にヒゲの脱毛では起こりやすい。清潔にして刺激しないようにしていると早く治ります。症状によっては治療薬を処方します」
重要なのは、赤み、肌のひりひり、毛嚢炎、やけどといった「起こり得る副反応」を、契約前にしっかりと説明されたか。副反応が出た場合、適切な処置をしてもらえるか。
「当院ではそういった可能性があることを理解してもらった上で、脱毛するかどうかを決めてもらっています」
逆にいうと、説明が不十分なところでは、脱毛に限らず、施術を受けないほうがいい。
男性では、肌が弱くて毎日のヒゲ剃りが大変とヒゲの脱毛を希望する人が少なくない。この何年かは、介護を受けるようになった時、清拭や排泄後の拭き取りの際に介護者の手を煩わせたくないからと、アンダーヘアを脱毛する人も増えている。すぐに飛びつくのではなく、疑問点、不安点をクリアし、納得してから、信頼できるところで施術を受けるべきだ。