著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【菜の花】「肝」の働きを整えて解毒を促し老廃物を排出する

公開日: 更新日:

 3月を迎え、少しずつ春の訪れを感じる今日このごろ。暖かな季節の訪れはうれしいけれど、シニアにとっては体調管理に努めたい時季でもあります。

 春先は日中と夜の寒暖差が大きく、体温を調節する機能が低下しているシニアの体にとっては大きな負担になり、自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、だるい、めまい、眠気がひどい、肩こりなどの不調が引き起こされるのです。

 中医学においては、春は気温の上昇とともに体内のエネルギーが高まる季節。それに伴い、「肝」と呼ばれる臓器の働きが過剰になってバランスを崩しやすいとされています。

 肝は血を貯蔵して体中に巡らせたり、解毒を行う働きを持ち、目や筋肉とも関わりの深い臓器です。そのため、春は疲れ目、目の充血、こむらがえりといったトラブルを起こしがち。

 また、春は体の上部にトラブルを起こしやすい特徴もあります。「春一番」に始まり風がよく吹く季節で、春の風は下から上に吹くといわれ陽気が上に集まりやすいため、めまい、のぼせ、頭痛、鼻水、鼻づまりなどを引き起こしやすいのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 3

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  1. 6

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 7

    小野田紀美経済安保相の地元を週刊新潮が嗅ぎ回ったのは至極当然のこと

  3. 8

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 9

    「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

  5. 10

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み