【菜の花】「肝」の働きを整えて解毒を促し老廃物を排出する
3月を迎え、少しずつ春の訪れを感じる今日このごろ。暖かな季節の訪れはうれしいけれど、シニアにとっては体調管理に努めたい時季でもあります。
春先は日中と夜の寒暖差が大きく、体温を調節する機能が低下しているシニアの体にとっては大きな負担になり、自律神経のバランスが乱れやすくなります。その結果、だるい、めまい、眠気がひどい、肩こりなどの不調が引き起こされるのです。
中医学においては、春は気温の上昇とともに体内のエネルギーが高まる季節。それに伴い、「肝」と呼ばれる臓器の働きが過剰になってバランスを崩しやすいとされています。
肝は血を貯蔵して体中に巡らせたり、解毒を行う働きを持ち、目や筋肉とも関わりの深い臓器です。そのため、春は疲れ目、目の充血、こむらがえりといったトラブルを起こしがち。
また、春は体の上部にトラブルを起こしやすい特徴もあります。「春一番」に始まり風がよく吹く季節で、春の風は下から上に吹くといわれ陽気が上に集まりやすいため、めまい、のぼせ、頭痛、鼻水、鼻づまりなどを引き起こしやすいのです。