アフターコロナの健康は「免疫力アップ」で維持する!
■「見えるマスク」から「体内マスク」へ
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが今年5月8日に2類から5類に移行されたことを受け、今、マスクの着用が個人の判断にゆだねられることとなってマスクを外す人が多くなってきた。そうした中、最近「体内マスク」という言葉をしばしば耳にするようになった。
先ほどの村上院長のコメントからも分かるようにわれわれ人間にとって免疫機能はとても大事なものだが、人間に備わった体内の免疫機能こそが体内マスクそのものであり、これを強化することができればインフルエンザをはじめとするウイルスによる感染症から体を守ることができるというわけだ。
■質のいい「睡眠」と「食事」で免疫力をアップ!
体内マスク、すなわち体にもともと備わっている免疫機能は毎日の生活の過ごし方ひとつでその力をアップさせることができるのだという。では、そのためには日頃からどんなことを心掛けたらいいのかを村上院長に聞いてみた。
「まず一番にいえることは毎日しっかりと睡眠を取るということです。人間は無意識のうちに自分で自分を勝手にコントロールしてくれているのですが、その働きを司っているのが自律神経で、早寝早起きをしっかりすると自律神経の機能を高めて免疫力もアップするのです。あと大事なのは食事ですね。全ての栄養素を1日3食バランスよく食べることが大切ですが、その中でも特にビタミンがよく摂れる緑黄色野菜、腸内環境を整えて善玉菌を増やしてくれる納豆やヨーグルト、味噌などの発酵食品を摂取するようにすると免疫力を高めるのに役立ちます」
長くわれわれを悩ませている新型コロナウイルスの感染拡大だが、今第9波が始まっていると言われているし、もうひとつインフルエンザという厄介な敵もいる。それだけに日頃から免疫力アップを心掛け、体に悪さをするウイルスにしっかりと打ち勝っていきたいものである。