【健診と検診の違い】特定の病気の早期発見が目的なのは…
一般的な健診項目については、前回の聴力検査でほぼ終了しました。そこで今回から「がん検診」について見ていきたいと思います。しかしその前に「健診」と「検診」の違いについて、ざっと説明しておきます。
健診は「健康診断」、厚生労働省的には「健康診査」という言葉の省略形です。各自が現在の健康状態を知って、病気の予防に役立てることを主眼としています。
一方、検診のほうは「特定の病気の早期発見」を主眼にしています。大きくは国が主導し、市町村が住民サービスとして行う「対策型検診」と、病院などが独自に提供する「任意検診」に分かれます。
現役世代が受ける「人間ドック」は、健診と検診の中間的な立ち位置にあると言っていいでしょう。普通の健診よりも項目が多くなる分、健康状態だけでなく、より正確な病気のスクリーニングが可能になります。
普通の健診に任意項目を追加することになるので、それなりの費用がかかります。ただし会社の健保組合などから補助が出るため、安く受けられるはずです。またどの病気にフォーカスしたいかで、検査項目を選べるようになっています。