「肥満+握力低下」で認知症のリスクが高くなる
そして、MoCAやMMSEの認知機能検査の点数、軽度認知機能障害や認知症の有病率をそれぞれ比較しました。
すると、正常→肥満→サルコペニア→サルコペニア肥満の順番で、認知機能検査の点数が低下し、軽度認知障害、認知症の有病率が増加するとの結果。つまり、肥満と握力低下(サルコペニア)を併発する人では、認知症のリスクが高い可能性が明らかになったのです。
年齢、教育歴、基礎疾患を調整した結果では、サルコペニア肥満は正常より軽度認知機能障害のリスクが約2倍、認知症のリスクが約6倍と示されました。
【※サルコペニア 「サルコ(ギリシャ語で〈筋肉〉)」と「ペニア(喪失)」を合わせた造語で、筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態のこと。転倒、骨折、寝たきりなどの原因になるといわれている。2016年10月、国際疾病分類に登録され、現在は疾患に位置付けられている】
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