月別死亡がアップする…寒い2月は「血管病」に要注意!

公開日: 更新日:

「冬は鍋料理など塩分の多い食べ物が多いうえ、汗をかくことも少なく、運動不足で体重も増えがちで、ただでさえ高血圧になりやすい。だからこそ、血圧は毎日きちんと測っておくことが大切です。とくに、家庭用血圧計での起床後血圧が135/85㎜Hgを超えると、脳卒中心筋梗塞の発症リスクが2~3倍に高まる危険な血圧といわれていますから注意が必要です」

■トイレでの事故にも気を付ける

 とくに危ないのは朝の起床時だ。日内変動で血圧は朝方高くなるうえ、起床前後しばらくは血液が固まりやすい。夜間は水分補給がなく、汗もかくので心臓に入る血液量が少ない。そのため、粘っこく、固まりやすい血液が流れている。その状態で、急に起き上がって心拍数を上げて血流を増やせば、加齢や糖尿病などでもろくなった血管が破れたり、血栓ができてそれが脳や心臓に飛ぶことも考えられる。だからこそ急性心筋梗塞は午前6~10時に発症しやすいといわれている。

「血圧が高い高齢者は起床時にすぐに起き上がるのは避け、布団の中でしばらく体を動かすなどした後にゆっくり立ち上がりましょう。脳は大量の血液を必要としており、動脈硬化などで必要な血液が流れ込まないまま立ち上がると、立ちくらみから転倒して大けがをする恐れがあります。また、温度差が10度以上ある場所への移動は要注意。居間からお風呂はもちろんですが、夜中にトイレに立つときはガウンを羽織るなどして体を温かくすることが大切です。布団の中と外では20度くらいの温度差となる場合があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?