看護師FPが指南…がんと診断されたらお金のために今すぐすべきこと

公開日: 更新日:

 住宅ローン、自動車保険、携帯・インターネット料金、クレジットカード、幽霊会員の習い事の月謝……。黒田さんが対応した事例では、これらを見直した結果、月8万円近くの支出減になったケースもある。

 ただし、やはり治療の長期化を念頭に置くことを忘れてはいけない。

「例えば住宅ローンです。銀行に相談し返済条件を変更する『リスケジュール』で月々の支払いが減っても、長くて1年。1年後も治療が続いており、収入が減っている状態であれば、また同じ悩みを抱える。住宅には固定資産税がついてくるので、ローンをキープできても固定資産税をどう払うかという問題も生じます」

 場合によっては、住宅の賃貸や売却なども視野に入れて検討することも必要。

“聖域”になりがちな教育費も、考えの転換を図りたい。

「夫婦で、子供が大きい場合は子供も交えて、教育方針とともに、どこまで親として出せるのかについても話し合いましょう。その上で、学習費以外で多くかかっている部分をどうするか考える。奨学金という手段もあります。子供のためになんとか頑張りたいという親心は理解できますが、治療が長引き後々治療費や老後の資金が不足し、就職したばかりの子供の援助が必要になるというケースもあるのです」

 2人に1人ががんという時代。働き盛りでがんを発症する人も増えている。転ばぬ先の杖として、覚えておきたい。

マイナンバーカード健康保険証利用の場合は不要

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」