「ヒヤリ・ハット」が多発する梅雨の歩道…糖尿病の人は特に注意が必要

公開日: 更新日:

 梅雨に入り路面がすべりやすい季節がやってきた。若い頃は路上で転ぶなんてことはなかったし、たとえ転んでも受け身が取れて大けがをすることはなかった。しかし、足腰が衰えつつある中高年は転んだが最後、骨折して長期入院、悪くすると亡くなることもある。まして、神経障害で足が踏ん張れず、骨強度に問題が起きやすい糖尿病とその予備群は注意が必要だ。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

「道路での転倒を軽くみてはいけません。令和3年の人口動態統計によると、9000人以上が転倒により亡くなっていて、これはこの年の交通事故死の2倍近くにのぼります。糖尿病の人が転倒しやすいことはさまざまな研究データから明らかです。健康な人に比べて1型糖尿病の人は1.6~2.5倍、2型糖尿病の人は1.3倍程度転倒リスクが上がるとの報告もあります」

 雨で路面が濡れて滑りやすい今の季節は健康な人でも転倒事故が多い。興味深いのは、傾斜のある歩道でなく、平らな歩道での転倒が多いこと。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも