蒸し暑い夏が到来…糖尿病の「水虫対策」はどうすべきか
あと半月もすると、ジメジメ、ムシムシの夏がやってくる。糖尿病とその予備群にとっては水虫が気になる季節だ。人によっては水虫がきっかけで足を失う人もいる。それを予防するためにいま何をやるべきか? 糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に聞いた。
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日本の梅雨は毎年5月中旬から7月初旬・中旬に訪れる。日本気象協会の今年の梅雨入り予想によると、沖縄は5月中旬ごろ、近畿・関東甲信は6月上旬ごろとなっている。
「水虫の原因はカビの一種である白癬菌の感染です。白癬菌は床やバスマット、スリッパなどいたるところにいて、感染の機会をうかがっています。付着したら必ず感染するわけではありませんが、免疫力が落ちている人は感染しやすい。糖尿病で高血糖状態が続いている人は、白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下していて、細菌や真菌などに感染しやすくなっています」
さらに、糖尿病神経障害を発症している人は、足の感覚が鈍くなったり血流が悪くなったりして、必要な栄養や酸素が行き渡らなくなって感染症が増えやすいことがわかっている。