「ヒヤリ・ハット」が多発する梅雨の歩道…糖尿病の人は特に注意が必要

公開日: 更新日:

■骨折リスクを上げる飲み薬も

 そのうえ、糖尿病の人は転倒した際、骨折しやすいこともわかっている。

「糖尿病は昔から続発性骨粗しょう症(骨を弱くする疾患や薬によって引き起こされる骨粗しょう症)の基礎疾患として知られています。骨強度は、骨密度(量)7割、骨質(構造、材質)3割で決まるといわれていますが、糖尿病の人は骨強度が弱く、糖尿病でない人に比べて骨折しやすいといわれています。また、糖尿病の薬の中には骨折リスクを高めるものもあります」

 2型糖尿病の飲み薬で配合剤にも多く使われているチアゾリジン系の薬剤は、近年の大規模臨床試験から閉経後の女性の骨密度の低下を伴わない骨折リスクを高めることが報告されている。

 では、転倒しないためにどうすればいいのか。

「適切な糖尿病の治療を行うことはもちろんですが、外出時の靴を工夫することが必要です。前出の降雨時の身の回りの危機に関するアンケートでは滑って転倒しそうになった、あるいは転倒したときの履物は男女とも革や合皮の靴で、会社の行き帰りの時間帯が多かった。なので通勤用に靴底に凹凸があって滑りにくい素材を使った靴を選ぶといいでしょう。できれば靴店で雨の日でも滑りにくい靴を紹介してもらうといいでしょう。また、自宅で足や足の指の柔軟性を保つための運動をするのがいいと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース