子どものいびきを見逃すな(3)症状は夏に軽くなり冬に重くなる

公開日: 更新日:

 子ども睡眠時無呼吸症候群の原因は、主に「アデノイド・口蓋扁桃肥大」であり、そこに「アレルギー性鼻炎」が併存。さらにはしばしば「下顎の発達不全」が見られることもある。 

 小児の睡眠障害を専門とする「尾張こどもの睡眠・呼吸・アレルギークリニック」(愛知県)の杉山剛院長が言う(以下も杉山院長)。

「アデノイドと口蓋扁桃の肥大だけが原因であれば、アデノイド切除術や口蓋扁桃摘出術によって原因を取り除くことで睡眠時無呼吸症候群が改善するでしょう。しかし実際は、他の2つの原因も絡んでいるので、手術だけでは良くならないこともある。世界的な調査でも、アデノイド切除術や口蓋扁桃摘出術で良くなるのは80%程度と言われています。またアデノイドと口蓋扁桃の肥大があったとしても、何でもかんでも手術で取り除こうというのはトゥーマッチです」

 アデノイド・口蓋扁桃肥大は2~3歳ごろから大きくなり、7歳ごろにピークとなり、10歳ごろには自然と小さくなる。肥大の程度によっては、小さくなるのを待ってもいいケースがある。親が子どもの時にアデノイド・口蓋扁桃肥大の手術経験があり、苦痛だったから我が子には受けさせたくないというケース、手術のためには1週間の入院が必要となるが、夫婦共働きで対応が難しいというケースなども。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」