10月の薄暮に急増…交通事故に注意したい「目」の病気

公開日: 更新日:

「高齢者の多くが加齢により網膜の光を感じる機能が低下しているうえ、暗順応時間の延長が起きやすい病気を抱えていることも一因ではないでしょうか。特に注意したいのは緑内障、加齢黄斑変性症、網膜色素変性症、糖尿病網膜症などの目の病気のある方です」

 暗順応とは、目が時間経過とともに暗さに慣れていく現象を言う。暗さに慣れるには目の網膜の細胞のうちでも、光そのものを感じる桿体細胞の感度が、視物質の再生産を介して増す必要がある。

「ヒトの目にはカメラの絞りと同じで、網膜に入る光の量を調節する虹彩があり、暗くなると瞳孔が開いてなるべく多くの光を取り入れようとします。しかし、それだけでは暗さに慣れて物を見ることができることの説明ができません。桿体細胞の光に対する感度自体が増す必要があります」

 桿体細胞内のロドプシンが光によって分解され、暗い環境では再生成がなされる。この再生成が進むことで、桿体細胞の感度が高まり、暗い環境でも視覚が確保される。このロドプシンが増えるには時間がかかる。そのため暗順応の完了までには30分かかるといわれている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択