「睡眠時無呼吸症候群」治療のCPAPがつらい…解決のポイントとは

公開日: 更新日:

「クリニックによってCPAPのアドヒアランスが異なります」と言うのは、元虎の門病院睡眠センター検査技師責任者で、CPAP導入にあたり複数の施設や病院で指導経験がある川名ふさ江氏(現「ゆみのハートクリニック」睡眠検査統括技師)。

「CPAPの使用状況はクラウドで確認できるので、使用率が落ちている患者さんには密に電話をかけ、装着継続のサポートが必要。特に最初の1~2週間が大事で、患者さんに寄り添って継続できるようさまざまな提案を行うことが大事なのです。しかし一方で、放置しているところもあり、そういうところでは継続率が低くなりがちです。CPAPが続けられない患者さんは、患者さんとのコミュニケーションを大事にしているクリニックに替えてみることも一つの手ではないでしょうか」(川名氏)

 CPAPには代表的なメーカーだけでも5つほどあり、空気の送り込み方、マスクのフィッティングなど、それぞれ特性が異なる。CPAP継続率の高いクリニックでは、各患者に合ったCPAPやマスクを選ぶことにも積極的なところが多い。

「CPAPは鼻呼吸ができていないと効果がないのですが、睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは口呼吸になっているので、慣れるまで時間がかかる。最低で1カ月、長い人なら3カ月はかかります」(川名氏)

 患者側がCPAPの治療が必要かをしっかり理解し、取り組まなければならない一方で、自分の努力だけではなんともできないところをクリニック側に助けてもらう。CPAPに挫折した──という人は、そのまま諦めてしまわないで、CPAP治療に伴走してくれるクリニック探しから始めてはどうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…